2014年10月アーカイブ

日本一の装蹄の技を見学

 10月20日と21日に、私達が講習を受けている宇都宮の装蹄教育センターで、全国装蹄競技大会が行われました。私たち講習生は、事前の準備から当日の競技馬の取扱まで、競技会の開催のために様々なお手伝いをしました。そのおかげで、日本一を目指す装蹄師の技を間近で見学させていただくこともできました。

選手の皆さんは、この競技大会に出場するために、日常の忙しい仕事の合間に厳しい練習を積んでいるとのことでしたが、競技が始まる前は、それぞれリラックスした雰囲気でした。しかし、いざ競技が始まると、周りで見学している私達も体がこわばるような緊張感が伝わってきました。気持ちを集中させ、無駄のない動きで造鉄や装蹄をしている姿を見て、日常の講習で私達の動きがいかに遅いのかを実感しました。そして、競技内容やレベルは全く違いますが、2月に行われる2級装蹄師の認定試験では、今回の競技会を見学した経験を生かして、全員が合格レベルに達するようになりたいと思います。

全国大会のワンシーンに登場

 造鉄競技と装蹄判断競技が終了し、選手が昼食を取っている時間をお借りして、私達講習生も競技大会の舞台に登らせて頂き、大勢の観客がいる前で、前肢用の05タイプ蹄鉄を造鉄しました。ここ数ヶ月の間は、15分という持ち時間内でうまく造鉄できるように練習を積んで臨みましたが、多くの先輩方に見られていると思うと、いつも以上に緊張しました。私達20期生も、将来はこの大会を目指して練習し、本戦の競技に出場して、優勝を目指したいと思います!

世界の装蹄を初体験

 毎年、全国装蹄競技大会に合わせて、欧米の優秀な装蹄師が来日してデモンストレーションや実習の講師を行ってもらっています。今年は、ミズーリ州からアメリカ装蹄師会のクリス・グレゴリー装蹄師がご夫婦で来られました。私達にとっては、初めて出会う外国人装蹄師だったので多少不安もありましたが、とても気さくで楽しい雰囲気で、アメリカの装蹄師というイメージ通り、ウェスタンハットと髭の似合う筋骨隆々な方でした。ご夫婦ともに装蹄師で、長年自分の装蹄学校で多くの生徒を教えているため、とても分かりやすい説明でした。

 実技ではリズムの良いハンマーの動きで、皆の気持ちを逸らさないインパクトのある凄い先生でした。実技の最後に、歌を歌いながら一本の鉄桿から、牛の頭のついたハンガーを作ったときには、気が付けば私たちは皆、手拍子をしていました。

 約1週間にわたり、欧米の装蹄に係わる技術や知識だけでなく、日常の様々なことについても教えていただいたお礼に、私達講習生主催のBBQパーティーを装蹄所で行いました。お二人に楽しんでいただけるように、講習生各自で、片言の英語でお礼と簡単な自己紹介を話しました。

クリス先生主催競技大会

 クリス先生が教育センターを出発する日の午前中には、競技会が行われました。競技内容は、溝や釘穴は付設しないで、前肢用と後肢用の07タイプと通常連尾蹄鉄合計3個を90分で作製するというものでした。蹄鉄の形状だけを作製する競技でしたが、我々にとっては大変な作業でした。競技の結果は、優勝はO君、2位はSさん、3位はM君の順位で、クリス先生からそれぞれ賞品をいただきました。

 言葉の壁はありましたが、私達が生活する八汐寮に宿泊して、1週間共に楽しい時間を過ごしたので、クリス先生ご夫婦が帰った後はとても寂しく感じました。またいつか会う機会があれば、一緒にお寿司でも食べたいものです。

Thank you!! Mr. Chris Gregory

今回は

青森県出身R. K(21)と神奈川県出身J. K(26)の二人でお送りしました。