2015年9月アーカイブ

私たちは、9月24日と25日の2日間、現役競走馬の装蹄や日常の飼育管理の見学のため、茨城県にあるJRA美浦トレーニングセンターで研修をさせていただきました。

トレセンの調教風景

トレセンに到着するとすぐに、講習生12名が2名ずつ6班に分かれ、それぞれ開業装蹄師さんについて厩舎に行き、実際の競走馬の装蹄を間近で見学させていただきました。自分が見せていただいた馬は、蹄の状態が悪いので、調教師、厩務員、獣医師、そして装蹄師が集まって、今後の方針について話し合っていました。調教師は、最後にレースに出走させてやりたいとの希望があり、担当装蹄師が出走できるように、特殊な装蹄処置を施していました。馬の日常の管理には、調教師や厩務員のような厩舎関係者・獣医師・装蹄師の連携がとても重要なことで、そのために、装蹄師としては、依頼者のニーズに応えられる技術を持っていなくてはならないことを実感しました。

装蹄教育センターの先生方から、実際に働く現場はとても厳しいということを、しばしば聞いていました。今回、ここで開業装蹄師さんの仕事を見せて頂いて、短時間に丁寧で正確な仕事をするためには、日々、現場で気持ちを張り詰めていなければならない、という雰囲気が分かりました。

開業装蹄師の見学が終わると、トレセンの競走馬診療所の研修室で、JRA職員装蹄師の方から「中央競馬における装蹄の概況と競走馬の蹄鉄について」というタイトルで講義を受けました。JRAのトレセンや競馬場内での装蹄師の仕事の流れやJRAで使用されている様々な蹄鉄とその特徴を知ることができました。

2日目は、早朝からトレセンの南スタンドで調教を見学しました。トレセンでの調教を初めて見たので、まず、コースの多さと大きさにとても驚きました。その後、場内の施設も見学させていただき、馬の安全や調教の効果などを優先的に考えて作られていることに感心しました。

公正室の職員の方から、競馬施行システムの講義をしていただき、以前から気になっていたICチップや個体識別、トレセンと競馬場の馬輸送の公正確保についてもとても勉強になりました。

最後は、診療所内の装蹄場で、JRA職員装蹄師の方からエクイロックスを使った接着装蹄を教えて頂き、木材でできた模擬蹄を使用して、私たち講習生にも体験させていただきました。装蹄教育センターの実習ではやったことがありませんが、現場で働くようになったら使う技術なので、ここで体験させていただけてとても勉強になりました。

トレセン

















今回の美浦トレーニングセンターの見学研修では、私達が教育センターでの講習で、少しずつ装蹄という仕事を理解できるようになったことや、各自が就職を意識し始めた時期だったこともあるため、実際に自分が働く状況を具体的にイメージできる内容でした。将来についての不安はありまが、私は、逆に早く現場で装蹄をしたい!とゆう期待がふくらんできました。そして、このような素晴らしい研修を受けさせていただきました関係者の皆様に感謝申し上げます。