2015年12月アーカイブ

私たちが受講している装蹄師認定講習会も残り約4ヶ月となった11月の中旬、最後の外部見学研修となる大井競馬場に行ってきました。大井競馬場は、東京の中心部である品川区にあり、1986年から日本で初めてナイター競馬を開催しているため、多くのお客さんで賑っているとのことです。残念ながら今回の見学研修は、競馬開催日ではなかったので、実際のナイター競馬を観戦することはできませんでしたが、開催日には立ち入ることができない特別観覧席、装鞍所や馬場内に立ち入ることができました。

大井競馬場.jpg






初めの見学場所は、この見学研修直前にオープンしたばかりのG-FRONTというスタンドです。私は個人的にしばしば大井競馬場に競走馬の運動状況の勉強に通っていたので、このスタンドの工事の進行状況も見ていました。今回、オープンしたばかりのスタンド内を見て、綺麗な施設で、レースやパドックの状況をモニターで確認できるすばらしい環境だなと思いました。G-FRONT.jpg

















次に装鞍所や馬場を見学しました。1400mのスタート地点では、実際に馬場を歩きながら、大井の馬場の特徴や管理方法などの解説をしていただきました。砂でできているダートコースなので、レースや調教で硬くなる馬場を適切な状況に維持するように努力していることや、雨などで流れた砂を補充していることなどを聞きました。公正な競馬を行うためには、いろいろな方の努力で成り立っていることを実感しました。

その後、厩舎地区にある装蹄工場に行きました。2名ずつの班に分かれ、それぞれ開業している装蹄師さんに付いて装蹄作業を見学することになりました。大井競馬場の厩舎地区は、都心というのに800頭もの競走馬を繋養できる厩舎群があり、美浦や栗東など中央競馬の厩舎が2000頭規模であることを考えると、かなりの規模のように感じました。ここでは、装蹄を馬房内で行うことが多く、周りの状況に敏感に反応してしまう競走馬なので、手早く作業しており、自分もそのようになりたいと思いました。

馬房での装蹄.jpg





最後に装蹄所で、間もなく傘寿を迎えられる須崎装蹄師から、造鉄や鎌形蹄刀作製の熟練した実演を見学させていただきました。造鉄では、30分で4つの蹄鉄を作っており、いかに自分達の造鉄技術が未熟で無駄な力を使っているか知るとともに、須崎先生のように、長く現役装蹄師として活躍するようになりたいと強く思いました。須崎装蹄師.JPG

















今回、地方競馬である大井競馬場のバックヤードを見ることができ、また競馬場での競走馬装蹄の現場を見ることができたのでとても刺激を受けました。外部の見学研修は終わりましたが残りの講習生生活も全力で頑張ります。

最後になりましたが、今回の研修にご協力いただいた関係者の皆様にお礼申し上げます。