母馬と子馬に触れた北海道研修・第1回

7月24日から30日まで、北海道で研修をさせていただき、貴重な経験をしました。今回から4回に分けて、その様子をレポートさせていただきます。

研修1日目:ばんえい競馬の装蹄見学

 私達の北海道研修は、十勝帯広空港から始まりました。帯広で馬に関連するものと言えば、世界でもここでしか見ることがでない「ばんえい競馬」でしょう。そこで、帯広競馬場で、ばんえい競馬の装蹄を見学させていただきました。

現在、帯広競馬場の厩舎地区には、千葉装蹄所と髙橋装蹄所の2件が開業装蹄師として装蹄所を構えてます。装蹄では、体重約1tの馬なので、人への負担や安全を考慮して、枠場に入れて平打ち縄で馬の肢を枠場の支柱に縛り、装蹄が終了するまで、ほぼこの状態のまま保定します。そのため、腰が悪い馬では、強く暴れて、枠場が少し動くこともあるそうです。削蹄では、厚さ約3㎝も削切しており、普段私達が装蹄している軽種馬とは大きく違っていることを実感しました。また、ばんえい馬の蹄は、サラブレッドと違って、硬いので鎌で削蹄しづらいということも教えていただきました。そして、最も重要なことは、大きく力がある馬なので、常に安全を意識しながら装蹄作業を進めなければならないということです。

日常の護蹄管理は、馬体が大きく、蹄を持ち上げて裏堀するなどが難しいので、装蹄する際に初めて肢蹄のトラブルに気づくことも少なくないそうです。同じ馬でも、扱い方、作業手順や道具などが全く異なるので、ばんえい馬の装蹄には興奮しました。

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研修2日目:牧場での削蹄実習(谷口牧場さん・中神牧場さんでの削蹄実習)

北海道日高装蹄師会に所属する現地の開業装蹄師さんの指導の下、牧場の繁殖牝馬や子馬の削蹄実習をさせていただきながら、基本的なことを習いました。蹄鑢を使用する時は、無駄に力は入れないで、手首や肘は固定し肩を大きく動かすようにすると使いやすくなること、蹄鑢をかけているときに蹄が不用意に動くと馬は嫌がって肢を振ること、蹄踵の内外の高さが均等になるように蹄鑢を使えるようになることなどを教えて頂きました。

また、蹄葉炎を罹患した繁殖牝馬への装蹄療法も見学することができました。教育センターでは、実際に見ることがないものなので、すごく勉強になりました。

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この記事について

このページは、公益社団法人日本装削蹄協会が2016年8月 9日 16:33に書いた記事です。

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