母馬と子馬に触れた北海道研修・第2回

研修3日目:JRA日高育成牧場での実習と講義

 JRA日高育成牧場で、削蹄実習と講義を受け、広大な施設の見学もさせていただきました。繁殖牝馬の削蹄実習では、保定法や基本的な蹄鑢の使い方などについて、教えていただきました。また、実習の合間に、生産地ならではの子馬の蹄や護蹄管理方法についての説明もしていただきました。生後間もない子馬には蹄餅と言う柔らかい角質が蹄の先端を覆っており、その後、硬い角質が徐々に生長して変わっていくこと、子馬に肢軸を矯正する際は、成長が早いので適切なタイミングを見極めることも意識しながら装削蹄しなければならないと教わりました。また、クラブフットは生後3カ月〜6カ月の間に発生しやすく、成長するに従って処置の効果がでないので、定期的な肢蹄の観察や早期の矯正処置が大切だと教わりました。

講義では、「競走馬の飼料と栄養」と題して、蹄の健康や病気と栄養の関わりについて教えていただきました。装蹄だけではなく、蹄には様々なものが関わっているので、装蹄師として知らなければならない"馬に関する知識"がとても多く、常に勉強を続けなくてはいけないと感じました。

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日高育成牧場での集合写真

研修4日目:牧場での削蹄実習(ヒダカファームさん)、関連施設の見学と講義(日高家畜診療センター、日本軽種馬協会の静内種馬場)

午前中は、北海道日高装蹄師会の会員の方から指導で、牧場で削蹄実習をさせていただきました。ここでも、装蹄教育センターでは得ることができない、貴重な体験をさせていただきました。

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午後からは日高家畜診療センターと日本軽種馬協会の静内種馬場(JBBA)でそれぞれ施設見学と講義を受けました。家畜診療センターでは、家畜の処置室を見学して、子馬や成馬、牛など様々なサイズの動物に対応する設備が整っており、特に子馬にも十分に治療できる施設が整備されているのは、生産地である北海道ならではと感じました。

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また、診療センターの先生の講義では、各種疾病の発症割合や幼駒の肢軸矯正の方法について説明していただき、特に印象的だったのは、装蹄師と獣医師とが良好なパートナーとなるこの重要性について話されていたことです。近い将来、私達も装蹄師として、馬と関わるので獣医師との関係は非常に大切だと感じました。JBBAでの講義は、種牡馬の護蹄管理や海外の装蹄事情の話で、私達が普段から行っている技術を工夫することで、色々なことができる可能性を改めて感じることができました。

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この記事について

このページは、公益社団法人日本装削蹄協会が2016年8月15日 16:38に書いた記事です。

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