2016年12月アーカイブ

このタイトルを見て、東京、それも都心部で講習生が実習できるような場所があるのだろうか?どのような馬に装蹄をしているのだろうか?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。毎年4月から始まる認定装蹄師の認定講習会では、12月、翌年1月と2月の3回、約1週間の日程で世田谷区にあるJRA馬事公苑で集中実習をさせていただいております。

 ご存じの方も多いと思いますが、馬事公苑は、太平洋戦争のために中止となった1940年に開催予定だった東京オリンピックに向けて、日本の馬術選手の技術強化のために建設された施設で、戦後は1964年に開催された東京オリンピックの馬術競技の会場にもなっています。現在は、全日本クラスの馬術大会も行われていますが、一般の方も散策できる公苑としても人気が高く、馬関連のイベントでは馬車や乗馬の試乗会も行われています。

 さて、このような馬事公苑ですが、2020年に開催されるTOKYOオリンピックでは馬術競技の会場となるため全面改修されることから、私達22期生は、時期をずらし11月と12月の2回だけ、このTOKYOの都心で集中実習をさせていただくことになりました。

 今回のブログでは、11月23日~26日までの初回の馬事公苑実習について紹介します。

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 実習内容は、2月に行われる装蹄の実技試験の内容に準拠して「75分で同側前後各1蹄の装蹄」をメインとして行いました。当初は、何人かタイムオーバーする者もいましたが、実習も終盤に入る頃には、ギリギリではありますが、全員、時間内に終了することができるようになりました。ただし、私達の装蹄技術では馬をそのまま厩舎に戻せる状態ではないので、先生方の手直しが必要となりました。これからは時間内に作業を終了させることだけではなく、技術的にも精度を上げることにも気を配り、余裕を持って試験に臨めるようにしたいものです。

緊張状態となる試験に向けた実習の合間に、ポニーの削蹄もさせて頂きました。ポニーと言ってもファラベラのすごく小さい馬で、通常の装蹄とは違い、しゃがんで太ももの上に蹄を乗せて削蹄します。このサイズのポニーを削蹄するのは初めてで、普段とは違う体勢で道具を使うため、手の動かし方や力の入れ加減など上手くいかず苦労しましたが、普段できない貴重な体験ができました。

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