北海道実習の最近の記事

研修6日目(午後):牧場での削蹄実習(社台ファームさん

6日目の午後は、社台ファームで繁殖牝馬などの削蹄実習をさせていただきました。講師は、今年の春に教育センターを修了され、社台ファームに勤務している先輩装蹄師2名です。スピーディーに作業をしながら、的確に指導をしていただきましたが、装蹄師として現場で働くようになって1年もしないのに、ここまでのことができるようになれるというのは驚きでした。教育センターでの講習期間中にも先輩方に会う機会はありますが、1年目の先輩からこのような形で指導していただけたので、明確な目標が見えてきた気がします。

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研修7日目:牧場での見学研修(社台ファームさん

北海道研修最終日も社台ファームでお世話になりました。

午前は、特殊蹄鉄を用いた装蹄処置法の見学です。計測した蹄に合わせて、連尾蹄鉄を造鉄し、罹患馬の蹄に装着していました。現在、教育センターの実習では、造鉄は蹄鉄を作製するトレーニングとして行っており、装蹄には自分たちが造鉄した蹄鉄ではなく機械性蹄鉄を装着するので、今回の特殊蹄鉄の装蹄処置法はとても新鮮で、刺激的でした。将来は自分で造鉄した蹄鉄を用いて装蹄するオーダーメイド式装蹄ができる装蹄師になれたらと夢が膨らみました。

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午後は、"獣医師から見た肢軸異常について"との内容で講義をしていただきました。幼駒の肢軸異常が適切な装蹄療法によって徐々に回復するというものでしたが、ここでも一番大切だと感じたことは、飼養管理者・装蹄師・獣医の三者の連携がとても大事であるという事です。装蹄師は薬やレントゲンなどを扱うことはできませんが、獣医師も特殊な装削蹄をすることは難しいと思います。また、日常的に馬に接する管理者の観察や手入れのおかげで些細な異常を早期に発見できます。現場にたって仕事をする際には、関係者と密接にコミュニケーションも取って、馬に対しての情報の共有がしっかりとれるようにしようと感じました。

この北海道研修を通して、装蹄に関わる技術と知識だけではなく、日本の馬産業で大きな役割を担っている生産地における、馬が生まれ、育っていく状況、さらにそこに携わる多くの人たちの思いについても知ることができました。装蹄に関することはもちろんですが、ホースマンとして大切な部分も少しは身に付けることができた気がします。

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シンザン像にて

今回お世話になりました皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

今回お世話になった方々〈訪問順・敬称略〉

・帯広競馬場

・高橋装蹄所(ばんえい)

・千葉装蹄所(ばんえい)

・北海道日高装蹄師会のみなさん

・JRA日高育成牧場

・BTC軽種馬育成調教センター

・谷口牧場

・中神牧場

・ヒダカファーム

・NOSAI日高家畜診療センター

・日本軽種馬協会 静内種馬場

・(株)ノースヒルズ

・静内フジカワ牧場

・日高軽種馬農協 静内支所 北海道市場

・社台スタリオンステーション

・ノーザンファーム

・社台ファーム

研修5日目:牧場(ノースヒルズさん)ならびに関連施設(北海道市場)の見学

午前中は、ノースヒルズで見学をさせていただきました。ここでの見学内容は、今年生まれた子馬から順次年齢を上げながら子馬を見せていただき、成長に伴う馬体の変化や特徴について学ばせていただきました。教育センターなどで私達が装蹄させていただいている馬達は、このように成長してきたということを実感できました。そして、様々な人の思いを受けて育っていることも感じることができました。

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午後からは,静内フジカワ牧場さんにおいての削蹄実習と日高軽種馬農協静内支所にある北海道市場の施設を見学させていただきました。

静内フジカワ牧場さんでは、北海道日高装蹄師会の会員の方の指導のもと繁殖牝馬の削蹄をさせていただきました。

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北海道市場では、取引の様子、馬の見せ方や見るポイント、また様々なエピソードなど、とても興味ある話を聞くことができました。ここから、多くのスターホースが一歩を踏み出す場となることに感動しました。

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研修6日目(午前):牧場見学(社台スタリオンステーションさん、ノーザンファームさん)

午前中は、社台スタリオンステーションで、多くの有名種牡馬の見学をさせていただきました。かつてG1馬としてターフを駆け抜け、日本中の競馬ファンに夢を与えた有名馬たちが在厩しており、競馬をあまり知らない人間でも興奮してしまうような場所でした。ここでは、それぞれの牡馬ごとに、往年のレースでの走り方や馬体の特徴、種付シーズン中のお話など、普段なかなか聞けないようなお話をしていただきました。

社台スタリオンステーションでの見学の後、ノーザンファームでの見学と講義を受けました。繁殖牝馬に発生した蹄葉炎に対して、実際に行った装蹄療法を詳細なデーターや写真を示しながら経過を説明していただきました。少し難しい内容でしたが、外貌写真だけではなくレントゲンなどと合わせながら解説していただけたので、とても理解しやすい内容でした。

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研修3日目:JRA日高育成牧場での実習と講義

 JRA日高育成牧場で、削蹄実習と講義を受け、広大な施設の見学もさせていただきました。繁殖牝馬の削蹄実習では、保定法や基本的な蹄鑢の使い方などについて、教えていただきました。また、実習の合間に、生産地ならではの子馬の蹄や護蹄管理方法についての説明もしていただきました。生後間もない子馬には蹄餅と言う柔らかい角質が蹄の先端を覆っており、その後、硬い角質が徐々に生長して変わっていくこと、子馬に肢軸を矯正する際は、成長が早いので適切なタイミングを見極めることも意識しながら装削蹄しなければならないと教わりました。また、クラブフットは生後3カ月〜6カ月の間に発生しやすく、成長するに従って処置の効果がでないので、定期的な肢蹄の観察や早期の矯正処置が大切だと教わりました。

講義では、「競走馬の飼料と栄養」と題して、蹄の健康や病気と栄養の関わりについて教えていただきました。装蹄だけではなく、蹄には様々なものが関わっているので、装蹄師として知らなければならない"馬に関する知識"がとても多く、常に勉強を続けなくてはいけないと感じました。

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日高育成牧場での集合写真

研修4日目:牧場での削蹄実習(ヒダカファームさん)、関連施設の見学と講義(日高家畜診療センター、日本軽種馬協会の静内種馬場)

午前中は、北海道日高装蹄師会の会員の方から指導で、牧場で削蹄実習をさせていただきました。ここでも、装蹄教育センターでは得ることができない、貴重な体験をさせていただきました。

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午後からは日高家畜診療センターと日本軽種馬協会の静内種馬場(JBBA)でそれぞれ施設見学と講義を受けました。家畜診療センターでは、家畜の処置室を見学して、子馬や成馬、牛など様々なサイズの動物に対応する設備が整っており、特に子馬にも十分に治療できる施設が整備されているのは、生産地である北海道ならではと感じました。

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また、診療センターの先生の講義では、各種疾病の発症割合や幼駒の肢軸矯正の方法について説明していただき、特に印象的だったのは、装蹄師と獣医師とが良好なパートナーとなるこの重要性について話されていたことです。近い将来、私達も装蹄師として、馬と関わるので獣医師との関係は非常に大切だと感じました。JBBAでの講義は、種牡馬の護蹄管理や海外の装蹄事情の話で、私達が普段から行っている技術を工夫することで、色々なことができる可能性を改めて感じることができました。

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7月24日から30日まで、北海道で研修をさせていただき、貴重な経験をしました。今回から4回に分けて、その様子をレポートさせていただきます。

研修1日目:ばんえい競馬の装蹄見学

 私達の北海道研修は、十勝帯広空港から始まりました。帯広で馬に関連するものと言えば、世界でもここでしか見ることがでない「ばんえい競馬」でしょう。そこで、帯広競馬場で、ばんえい競馬の装蹄を見学させていただきました。

現在、帯広競馬場の厩舎地区には、千葉装蹄所と髙橋装蹄所の2件が開業装蹄師として装蹄所を構えてます。装蹄では、体重約1tの馬なので、人への負担や安全を考慮して、枠場に入れて平打ち縄で馬の肢を枠場の支柱に縛り、装蹄が終了するまで、ほぼこの状態のまま保定します。そのため、腰が悪い馬では、強く暴れて、枠場が少し動くこともあるそうです。削蹄では、厚さ約3㎝も削切しており、普段私達が装蹄している軽種馬とは大きく違っていることを実感しました。また、ばんえい馬の蹄は、サラブレッドと違って、硬いので鎌で削蹄しづらいということも教えていただきました。そして、最も重要なことは、大きく力がある馬なので、常に安全を意識しながら装蹄作業を進めなければならないということです。

日常の護蹄管理は、馬体が大きく、蹄を持ち上げて裏堀するなどが難しいので、装蹄する際に初めて肢蹄のトラブルに気づくことも少なくないそうです。同じ馬でも、扱い方、作業手順や道具などが全く異なるので、ばんえい馬の装蹄には興奮しました。

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研修2日目:牧場での削蹄実習(谷口牧場さん・中神牧場さんでの削蹄実習)

北海道日高装蹄師会に所属する現地の開業装蹄師さんの指導の下、牧場の繁殖牝馬や子馬の削蹄実習をさせていただきながら、基本的なことを習いました。蹄鑢を使用する時は、無駄に力は入れないで、手首や肘は固定し肩を大きく動かすようにすると使いやすくなること、蹄鑢をかけているときに蹄が不用意に動くと馬は嫌がって肢を振ること、蹄踵の内外の高さが均等になるように蹄鑢を使えるようになることなどを教えて頂きました。

また、蹄葉炎を罹患した繁殖牝馬への装蹄療法も見学することができました。教育センターでは、実際に見ることがないものなので、すごく勉強になりました。

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北海道研修PART3

北海道研修5日目は、日本軽種馬協会の静内種馬場、社台ファーム、ノーザンファームの見学研修です。

静内種馬場では、まず施設と種牝馬を見学させていただきました。施設はとても大きく綺麗に管理されており、安全に種付けができるように、立会いの職員の他に、別室でも監視ができるようなモニターが備え付けられていることにとても驚きました。また、ここに常駐している田中弘佑装蹄師から、生産地での肢蹄管理と肢軸矯正について、多くの症例の写真を示しながら詳しく説明していただきました。生産地では、幼駒の肢の矯正をすることが主眼となりますが、幼駒の蹄が薄く柔軟なため、接着材やウレタンでできた蹄鉄などを用いる必要があるとのことでした。また、さまざま特殊蹄鉄(ハートバーや厚尾蹄鉄)の効果についても教えていただきました。自分も、特殊蹄鉄の種類などについて勉強し、ゆくゆくは特殊蹄鉄を応用できるような装蹄師になりたいと思いました。

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次に、社台ファームを見学させていただきました。社台ファームでは、古川装蹄師と伊澤装蹄師から、蹄葉炎に対する接着装蹄の実演を見せていただきながら、接着装蹄のメリットとデメリットに加え、実際に接着するときのポイントや注意点についても説明を聞くことができました。社台ファーム.jpg
















この日の最後の見学場所となったノーザンファームでは、とても広大な敷地に立派な厩舎や調教施設の見学をしました。数ある施設の中で自分が一番驚いたのは坂路が近代的だったことです。天井部にカメラをつけて馬場の状況や調教中の馬の様子などもみることができるようになっていました。いろんな工夫がされていて驚きました。そして講義をしてくださった牧場長の菅谷先生は、装蹄師と獣医師が協力しあうことがとても大切だと強く言っておられました。菅谷先生.jpg
















 北海道研修の最終日となる6日目は、朝一番でノースヒルズ牧場に行きました。ここでは、今年生まれた子馬から2歳馬まで30頭近い馬を出していただき、成長に伴って子馬の体型がどのように変化していくのかを詳細に説明していただきました。そして、ここの装削蹄を担当している北海道日高装蹄師会の武田英二会長からは、肢軸や歩様の見方、肢軸の矯正処置の方法について、実際にきれいな状態に戻った肢を示しながら説明していただきました。宇都宮での講習では、テキストの写真でしか見ることができない、子馬の成長過程やそれぞれの時期の歩き、肢軸矯正の効果を実際にみることができた貴重な体験でした。ノースヒルズ.jpg
















北海道研修最後の場所は、社台スタリオンステーションです。ここには、競馬ファンでなくとも、誰もが一度は耳にしたことがある有名なG1馬の多くが、種牡馬として繋養されています。残念ながら写真はありませんが。。。
スタッフの方から、その一頭一頭を厩舎から出して、歩様を見せていただきながら、馬体の特徴やレースの時の走り方についても説明していただきました。テレビや雑誌でしか見ることができないG1馬達を目の前で実際にみることができて興奮しました。

 今回の北海道研修では、ばんえい競馬や軽種馬の生産地ならではの多くのことを実際に見ることができて、装蹄師という馬に係わる仕事をするうえでとてもいい経験となりました。また、繁殖牝馬や子馬の削蹄実習も体験することができて、普段の装蹄実習の大切さが改めて実感でみました。

 最後になりますが、私達の1週間にわたる北海道研修のために、様々な援助をいただきました皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ここで学んだことを、今後の講習や修了後の装蹄師としての仕事に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

北海道研修3日目は、6名ずつ2斑に分かれて、ヒダカファームさんと谷口牧場さんで、繁殖牝馬と1歳馬の削蹄実習をさせていただきました。いままでセンターの実習で装削蹄させていただいた馬とは違い、馬が楽な肢勢で立てるような位置や高さで肢を保定しないと嫌がって降ろそうとします。特に、1歳馬は、まだ骨格がしっかりしていないので、馬のバランスが崩れやすいので保定することが大変でした。また、蹄の状態が良いため、削蹄で肢蹄の状態を悪くしないことに注意を払って実習に臨みました。繁殖牝馬は、妊娠するとお腹が重くなるので、保定した時も肢がとても重たく、また、後肢の動きは、速く力も強いと思いました。指導していただいた北海道日高装蹄師会の先生からは、蹄鑢を斜めに当てる癖があるため、蹄負面の内側と外側の高さが違う点に気をつけるようにとのアドバイスを受けました。

開業装蹄師さんからの実技指導

センターでもよく言われることですが「馬が楽な保定は、人間にとっては辛い位置。でも保定をすることが出来れば安定した作業ができ、作業時間の短縮にもつながる」というお話を現地の先生からもお聞きして、改めて保定の重要性を実感しました。
















4日目

日高三石家畜診療センターを見学させていただきました。この診療所では、年間約1000頭もの馬を診察し、その中でも外傷、消化器系や呼吸器系の病気が多いそうです。

三石家畜診療センター
















次に、軽種馬のセリが行われる日高軽種馬農業協同組合・JBBA北海道市場を見学しました。広大な敷地の中に、セリに上場される馬を繋養する厩舎、下見するための屋内馬場や馬道など充実した施設が整備され、庭木や芝などもすみずみまで手入れがされていて、毎年高価格での取引が行われる場所にふさわしく雰囲気でした。また、ここの施設を見学する中で、セリ当日の空気も感じることができました。

北海道市場
















午後は、3班に分かれて、新和牧場、ハントバレートレーニングファーム、小国スティーブルに行き、日高装蹄師会の開業装蹄師さんの日常業務を見学させていただきました。馬の肢勢や蹄の状態、歩きを確認し、それぞれの状況を考慮しながら方針を立てて装蹄をするのですが、まだ、入講して半年も経っていない私達講習生には理解できない所がありました。そして、実際の装蹄作業は、とてもスピーディで無駄がないため、馬も嫌がることがなく、すぐに終了していました。作業を行う前に的確な方針を立て、その目標に向かって無駄なく作業することの大切さを学びました。

牧場での実習
















装蹄見学が終わった後、私達の班は、ポニーの削蹄をさせていただきました。保定のしかたはもちろんのこと、蹄を切るにも小さいためいつもと同じ鎌形蹄刀を使いこなすのが大変でした。