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7月4日に、大井競馬場に行き、地方競馬の開催業務やそこで働いている装蹄師さんの仕事を見学させていただきました。

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 大井競馬場は、別名Tokyo City競馬と言われるように東京都心の品川区にあり、とてもおしゃれな感じがする競馬場です。研修の前半は、競馬の開催に関連する装鞍所、馬場、スタンドや誘導馬厩舎などを見学させていただきました。昨年の11月にオープンした新スタンドG-FRONTでは、出走馬がゴールする迫力ある瞬間を目の前で見られるように設計されており、競馬ファンが楽しめるような充実した環境を目指しているそうです。また、誘導馬厩舎では、馬車を曳くクライズデールというとてもおおきな重種やきれいな葦毛の馬などが繋養されていました。特に、クライズデールの馬体の大きさは、普段、軽種馬を見ている私達にはとても驚きでした。

クライズデール.jpg

見学の後半は、大井競馬場で働いている装蹄師さんの仕事の流れを見せていただきました。装蹄工場は多くの開業装蹄師さんが共同で使用しており、それぞれ使用する蹄鉄や装蹄道具などを置いていました。また、レースのことや装蹄処置の方法などについても、お互いに楽しそうに話していました。実際の装蹄は、担当している馬が繋養されている厩舎に装蹄工具や蹄鉄を持って移動して、そこで作業を行っていました。美浦TC見学研修でも開業装蹄師さんの仕事を見せていただきましたが、その違いも感じながら勉強することができました。厩舎の中での装蹄.jpg

今回の研修の最後は、競走馬の装蹄師として現役最高齢である須崎先生の鍛冶技術を見学することができました。造鉄では、2回の加熱で1個の蹄鉄を作る技術を見せていただきました。現在、私達が教育センターで行っている鉄桿造鉄では、加熱しては叩き、加熱しては叩き、という作業を何度も繰り返していますが、なかなかバランスのいい蹄鉄を作ることができません。須崎先生は、たった2回の加熱できれいな蹄鉄を完成させる技を見て、ベテランの洗練された無駄のない技術を知ると同時に自分たちが目指ものを改めて感じました。また、須崎先生は、さまざまな装蹄工具や刃物造りもされており、今回は鎌型蹄刀の制作手順を見せていただきました。刃物を作る際は、材料の色で加熱した温度を見極めなければなりませんが、私達には、その色の違いを理解することできませんでした。将来は、私達も須崎先生のように、高い技術を持った装蹄師を目指したいと思いました。

須崎先生 .jpg

講習期間は残り7ヶ月と時間が経つのが早いですが、できる限りのことを精一杯やり個々の目標に向かって頑張ります。

6月2日と3日の2日間、タイトルの通り、現役競走馬のLIFEスタイルや装蹄、公正競馬のための日常管理などを理解するため、茨城県にある日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター(以下美浦トレセン)に見学に行きました。この美浦トレセンは、JRAに出走する現役競走馬が、レースに備えて日々トレーニングをする競走馬の前線基地とも言える場所です。

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美浦トレセン到着後、まず、開業されている認定装蹄師さんの仕事を見学させて頂きました。装蹄作業は全く無駄がなくスピーディーで、お弟子さんとも息のあった連携でした。敏感な競走馬に対して、装蹄のストレスを感じさせないことも大事であることを学びました。その後、競馬の公正確保のために、このトレセンで行われている様々なシステムに関する講義を受けました。数分間のレースで大きなお金が動く世界ということもあるので、そのセキュリティの厳しさや馬の薬物に対する規制が多いことにも納得しました。













2日目は朝から調教の様子を見学させていただきました。大勢の人馬が一斉にトレーニングするので、事故が起こらないように施設の管理やルールが徹底されていました。調教見学の後は、各種の馬場やプールなど、様々な調教用施設に連れて行っていただき説明を受けました。競走馬のトレーニングや健康管理のために、あらゆる視点から様々な施設が完備されていることを知ることができました。

施設見学の次は、会議室をお借りして、JRAの職員装蹄師である藤田先生から、トレセンを中心とした装蹄師の仕事内容やJRAで認可されている競走用蹄鉄に関する規定についての講義を受けました。競走用の蹄鉄は、厚みや重さ・接地面の突起物の長さなど、厳しい制限があり、承認を受ける必要があるとのことです。承認を受けた蹄鉄以外で、特別な装蹄療法などの目的で使用される蹄鉄は、事前にJRAから承認を得る必要があるそうです。

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最後は、トレセン内の競走馬診療所を見学させて頂き、馬用の手術台や様々な器具を見て、日々進歩している馬の獣医療の技術に驚きました。手術台.JPG
















普段立ち入ることのできない美浦トレセンのバックヤードや競走馬の生活を知り、装蹄師の卵として、今後の講習会におけるモチベーションを大いに高めることができました。この装蹄師認定講習会を修了した後の進路については、まだ悩んでいる講習生もいますが、今回の見学で刺激を受けたとともに現場の仕事の一端を知ることができてとても参考になりました。この見学研修を通して、現場で必要とされている装蹄師についても、その一端を感じることができました。ここで学んできたことを、糧にまた明日から実習、講義共に頑張っていきます。
走路の見学.jpg


















私たちが受講している装蹄師認定講習会も残り約4ヶ月となった11月の中旬、最後の外部見学研修となる大井競馬場に行ってきました。大井競馬場は、東京の中心部である品川区にあり、1986年から日本で初めてナイター競馬を開催しているため、多くのお客さんで賑っているとのことです。残念ながら今回の見学研修は、競馬開催日ではなかったので、実際のナイター競馬を観戦することはできませんでしたが、開催日には立ち入ることができない特別観覧席、装鞍所や馬場内に立ち入ることができました。

大井競馬場.jpg






初めの見学場所は、この見学研修直前にオープンしたばかりのG-FRONTというスタンドです。私は個人的にしばしば大井競馬場に競走馬の運動状況の勉強に通っていたので、このスタンドの工事の進行状況も見ていました。今回、オープンしたばかりのスタンド内を見て、綺麗な施設で、レースやパドックの状況をモニターで確認できるすばらしい環境だなと思いました。G-FRONT.jpg

















次に装鞍所や馬場を見学しました。1400mのスタート地点では、実際に馬場を歩きながら、大井の馬場の特徴や管理方法などの解説をしていただきました。砂でできているダートコースなので、レースや調教で硬くなる馬場を適切な状況に維持するように努力していることや、雨などで流れた砂を補充していることなどを聞きました。公正な競馬を行うためには、いろいろな方の努力で成り立っていることを実感しました。

その後、厩舎地区にある装蹄工場に行きました。2名ずつの班に分かれ、それぞれ開業している装蹄師さんに付いて装蹄作業を見学することになりました。大井競馬場の厩舎地区は、都心というのに800頭もの競走馬を繋養できる厩舎群があり、美浦や栗東など中央競馬の厩舎が2000頭規模であることを考えると、かなりの規模のように感じました。ここでは、装蹄を馬房内で行うことが多く、周りの状況に敏感に反応してしまう競走馬なので、手早く作業しており、自分もそのようになりたいと思いました。

馬房での装蹄.jpg





最後に装蹄所で、間もなく傘寿を迎えられる須崎装蹄師から、造鉄や鎌形蹄刀作製の熟練した実演を見学させていただきました。造鉄では、30分で4つの蹄鉄を作っており、いかに自分達の造鉄技術が未熟で無駄な力を使っているか知るとともに、須崎先生のように、長く現役装蹄師として活躍するようになりたいと強く思いました。須崎装蹄師.JPG

















今回、地方競馬である大井競馬場のバックヤードを見ることができ、また競馬場での競走馬装蹄の現場を見ることができたのでとても刺激を受けました。外部の見学研修は終わりましたが残りの講習生生活も全力で頑張ります。

最後になりましたが、今回の研修にご協力いただいた関係者の皆様にお礼申し上げます。

入講式の翌日からは、早速、講習会が始まりました。ただ、装蹄教育センターでは具体的に「何を勉強するの?」や「どんな内容の実習をする?」など「?」マークをたくさん持つ私達のために、各科目を受け持つ先生からそれぞれオリエンテーションがありました。入講するまでは、殆どの講習内容が「装蹄」と「造鉄」の実習が占めると思っていたのですが、肢蹄の解剖と生理、馬の運動学、基本装蹄法、基礎馬学など、学科も充実していました。馬に関わることについて多方面から教えていただけるので、未熟な私達も安心しました。そして、「この一年間、教育センターの講習にしっかりと付いてきたら、必ず装蹄師として現場に立てる!」と心強いお言葉も先生方からいただき、これから1年間の不安が解消しました。

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初めての見学研修

私達が、日常の講習を受ける装蹄教育センターは「日本中央競馬会 競走馬総合研究所」の敷地内に位置し、装蹄や削蹄の練習に使用する馬達もそこからお借りすることになります。そのため、講習の始まりとして、競走馬総合研究所の仕事や施設を見学させていただきました。また、隣接する「競走馬理化学研究所」も見学してきました。総研見学.jpg


















競走馬総合研究所は、名前のとおり競走馬や馬について、さまざまな分野の研究が行われていました。私たちが実習でお世話になる馬たちが繋養されている厩舎にも行き、スタッフの方から馬の引き方やつなぎ方、馬房(馬の部屋)の掃除の方法などを教えていただきました。また、競走馬理化学研究所では、競馬に出走した馬のドーピング検査や遺伝子検査による親子鑑定を行っており、その重要性についても簡単に教えていただきました。

装蹄師としては、馬の取扱ができなければ装蹄作業をすることができません。また、蹄の管理をする上で、日常の飼養管理を経験することも重要ですし、競馬や乗馬競技の公正性を確保するためのドーピングについの知識を得ることも大切です。講習会の中で時間を無駄にしないよう、有意義に過ごしていきたいと思います。

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東京出身R.F(20歳)がお送りしました。