造鉄実習の最近の記事

以前のブログで、4月の後半に行った「プチ競技会」について報告しましたが、あれから約1か月が経った5月末日に第2回目のプチ競技会が開催されました!第1回目の種目は、古い蹄鉄を角棒にする「鉄桿鍛錬」とその角棒を材料とした「裏堀作り」でした。5月に入ってから、私たちの実習は、鉄桿鍛錬から蹄鉄をつくる「造鉄」という段階にステップアップしたので、これに合わせて競技内容も「造鉄」ということになりました。(このBLOGでも「初めての造鉄」についてご紹介できれば良かったのですが・・・残念です。)

ここで、基本的な蹄鉄について少し説明します。皆さんは、蹄鉄と聞くとU字型の形状をイメージすると思いますが、実は前肢用と後肢用で微妙に形が違います!前肢用は全体的に丸い円形をしており、後肢は先端が少しとがったような楕円形をしています。その理由は、前肢は体重負担の割合が大きく、特に、運動中に進行方向を変える際、軸となって体を支えるのに適した円形をしているそうです。また、後肢はエンジン!で、その推進力を逃さないように、蹄の先端が地面に食い込みやすいように、先端がとがった楕円形になっているのとのことです。

完成品.jpg

















さて、第2回目のプチ競技会では、60分間で前肢用蹄鉄1個を完成させるというものです。60分というとかなり長く感じるでしょうが、2人で1基の火炉と鉄床を使って交互に作業するし、私たちのレベルでは、何度も鉄桿を加熱するので、やっとのことで製品を完成させました。

審査は、全国大会などの競技会で使われる採点表を用いて、細かな項目に分けて点数がつけられました。今回のチャンピョンは、YKくんでした!彼は、自分にはセンスがないと、日頃から悩み、この1か月真剣に実習に取り組んでいたので、今回はその成果が出たようです。賞品は、竹田先生オリジナルのシルバーアクセサリーで、今回の課題蹄鉄を同じ形のものです。こんなに小さいんです!穴の一つ一つまで、ミニチュアの道具で作られています。賞品のシルバーアクセサリー.jpg



















修了試験では、45分で前後肢各1個の蹄鉄を造鉄しなくてはいけないので、1日1日・1本1本を大事に造鉄しなくてはいけないなと思いました。

4月も下旬になると北関東の宇都宮も、日に日に暖かくなり、私たちも、装蹄教育センターでの講習を中心とした生活にも慣れてきました。実習では、鉄床の上で、鉄桿(鉄の棒)が水平になるように火鉗でしっかり掴み、手鎚でそれをまっすぐに叩いて、鉄桿を徐々に伸ばしていく「鉄桿鍛練」という基礎的な練習をメインに行っています。約1ヶ月、この鉄桿鍛錬を行ってきたので、その成果と新たな段階にステップアップできることを確認するため、ゴールデンウィーク前の4月29日に、「鉄桿鍛練プチ競技会」が開催されました。

競技は2種目行いました。第1種目目は、使用された古い蹄鉄を8㎜角の棒になるように伸ばす競技です。制限時間は90分。「伸ばした長さ」と「きれいな角棒状」などの項目が審査のポイントです。つまり、正確性とスピードが重要ということになりますね。1ヶ月実習を重ねてきましたが、やはり思うように伸びきらず....。優勝は、M.I(23)さんでした!!

2種目目は、50分の制限時間で第1競技で作製した角棒で、裏堀り(馬の蹄に詰まったゴミなどを取り除くための道具)を作る競技です。これは、使いやすさはもちろんですが、デザイン性や完成度なども審査のポイントになり、講習生同士の投票で勝者が決まります。結果は、A.I(29)さんのすばらしい作品(写真)が優勝となりました。ただ、他のみんなもデザインと使い勝手の良い裏掘りを作っており、私もデザインと使いやすさを兼ねた裏掘りを作れるように工夫をしてみようと思いました。

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そして、このプチ競技会のそれぞれの種目の優勝者には、竹田先生からオリジナルのストラップの賞品もプレゼントされました!!(うらやましい!!私もほしかったな。)

オリジナルストラップ





























今回、私は、どちらも優勝できませんでした。しかし、今後も定期的にプチ競技会を開催するそうなので、次回は優勝して賞品をもらえるように頑張りたいと思います。そのため、今は、造鉄の基本となる鉄桿鍛錬をじっくりと練習し、火鉗と手鎚を正確にコントロールして、綺麗に鉄桿が伸ばせるようにかんばります!

みなさんこんにちは。

入講から一週間が経過し、少しずつセンターでの講習や寮生活にも慣れてきました。それに合わせて、講習内容も徐々に本格的になってきたので、装蹄師に向かって一歩ずつ歩き始めていることを実感しています。今回は、とても緊張した初めての講義と実習について紹介させていただきたいと思います。


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初講義の科目は、八木沢先生による馬に関わる一般教養でした。講義では、全国の認定装蹄師の人数、馬の総飼養頭数や牧場・乗馬クラブの数、日本における馬のライフステージなど、馬業界についての内容と、歴史が好きな八木沢先生ならではの日本における装蹄の歴史についても説明していただきました。初めて耳にした業界の様子や装蹄の変遷は、とても興味深く、これから装蹄師として馬業界の一員を目指す私達には参考になりました。

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 初実習は、竹田先生による鉄桿鍛錬でした。全てが初めていうことで、まずは、火炉(ほど)に火をおこす方法を習うところから始まりました。火炉の火力が安定したところで、古鉄(馬が履いていた蹄鉄)を焼き、鉄床の上に置いて手鎚で叩いて、約1cm角の真っ直ぐな鉄の棒を作製するという基本的な内容でした。

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こう書くと、とても簡単なことをしているようにイメージするかもしれませんが、加熱しすぎて鉄が溶けてしまったり、パワー不足で手鎚が真っ直ぐに振れず奇怪な形の棒が出来上がったり、柔らかい掌にマメができて、それが潰れたりと、初実習の結果は散々でした。

 初授業・初実習では今後の講習に不安が残りましたが、1年後装蹄師として現場に立てるよう努力していきたいと思います。

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今回は、K.T(19)がお送りしました。



認定試験(後期)を受験

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 長いようで短かった1年間の講習会も大詰めとなり、 最後の難関となる後期の認定試験を迎えました。後期の筆記試験は6科目ですが、9月に受験した5科目の前期試験と合わせて評価されることになります。実技 試験は一発勝負で、前肢・後肢2蹄の装蹄と前後肢用蹄鉄2個を造鉄します。

 試験の前日は、殆どの講習生が学科試験の追い込みをしていたので、寮内の個室の電気は深夜まで消えることはありませんでした。また、私の実技試験の対策ですが、最後の馬事公苑実習から戻ってから、造鉄や装蹄の器具の調整を時間のある限りしました。

 実際の試験の結果ですが、噂では学科試験でギリギリ合格の講習生もいたようですが、学科・実技ともに無事に全員が合格できました。ほっとしています。

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修了前の実習

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 試験が終わって、気持ちを緩めたいところですが、修 了式前日に関係者の皆様に見て頂く「修了報告会」に向けた練習が残っています。報告会では競技形式で、前肢用・後肢用各1個のジャーニーマン蹄鉄と蹄を 30秒だけ見てそれに合うように連尾蹄鉄を造るイーグルアイ競技の2種目を行います。練習では、ジャーニーマン蹄鉄は、私達が通常作製している蹄鉄と微妙 に形状が違うので、バランスを調整し、きれいに仕上げるのが難しいと感じました。また、イーグルアイは、本物の蹄の形状に合わせるのも難しいのですが、さ らに連尾部分の長さや鍛着の状況で、最初の鉄桿の長さを変えなければならないので、悪戦苦闘の連続でした。

 修了間際の最後の削蹄実習では、削蹄のスピードも上がり、先生から仕上げを修正されることもほとんどありませんでした。入講当初は、馬の肢をはさんでいるのがやっとだったのに、先生方の厳しくも優しい指導のおかげで上達することができ、感謝しています。






アメリカの装蹄競技大会を初体験

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 20期生の中の私を含めた3名が、約10日間の米国 研修に参加させていただき、アメリカ装蹄師会(AFA)のコンベンションとそこで開催された競技会を直に見学することができました。AFAの競技では、 ジャーニーマン蹄鉄、連尾蹄鉄などの様々な特殊蹄鉄、向鎚手と2人ペアで行うドラフトホース用蹄鉄などを造鉄する種目に分かれていました。いずれの競技で も、見学者は※セーフティーグラスをかけていれば、選手の目の前で造鉄や装蹄を見学することができました。選手の方々が情熱をもって日々練習し、楽しんで 競技に参加している雰囲気が伝わり、「装蹄や造鉄は面白い!」と以前にも増して思うようになりました。

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 競技場ではアメリカの装蹄師をはじめ、アメリカ以外 からも多くの方が見学にこられていました。そして、多くの方々が私に声をかけてくれたことは、とても刺激になり嬉しいことでした。これも、日本装削蹄協会 の先生方や競技に出場してきた多くの選手の皆様が、長年かけて良い関係を築いてきてくださったからです。このような環境を整えてくださったことにとても感 謝しています。

クリスグレゴリーのお宅の前で.jpg  今回は、昨年の全国大会に来日して模範演技と指導をしてくださったクリス装蹄師のお宅に宿泊させていただき、彼の装蹄学校で米国装蹄競技大会に出場する4 名の日本人装蹄師とともに、私達3名の講習生にも造鉄練習をする場を提供していただきました。また、クリス装蹄師のみならず、彼の息子で各種競技大会にお いて優秀な成績を収めているコーディー装蹄師から、本場のジャーニーマン蹄鉄の造鉄を習ったり、コーディー装蹄師がAFA競技のための造鉄や装蹄の練習を するところを見学できたことは、素晴らしい体験でした。そして、クリス装蹄師のお宅に滞在中は、彼のご家族が、私達が楽しい時間を過ごせるように気を配っ てくださいました。特に初めてアメリカに行った私にとっては新鮮な体験の連続でした。クリス、彼の妻であるケリーとの出会いは、私にとって人生の転機にな りました。

今回、AFA競技に参加するために日本から渡米され た選手の方々も、時間を割いて競技や造鉄について教えてくださり、ありがとうございました。普段のお仕事についてのお話を聞くこともでき、とても勉強にな りました。私も選手の方々のような装蹄師になれるよう頑張っていきたいと思っています。 造鉄競技の見学、多くの人との出会いなど、米国研修はとても実りの多いものでした。米国研修に参加する機会を与えてくださったことにとても感謝しています。

※セーフティーグラス 鉄の酸化膜などから目を守るためのメガネ

埼玉県出身 I.M(19)と千葉県出身 A.S(24)がお送りしました !!

日本一の装蹄の技を見学

 10月20日と21日に、私達が講習を受けている宇都宮の装蹄教育センターで、全国装蹄競技大会が行われました。私たち講習生は、事前の準備から当日の競技馬の取扱まで、競技会の開催のために様々なお手伝いをしました。そのおかげで、日本一を目指す装蹄師の技を間近で見学させていただくこともできました。

選手の皆さんは、この競技大会に出場するために、日常の忙しい仕事の合間に厳しい練習を積んでいるとのことでしたが、競技が始まる前は、それぞれリラックスした雰囲気でした。しかし、いざ競技が始まると、周りで見学している私達も体がこわばるような緊張感が伝わってきました。気持ちを集中させ、無駄のない動きで造鉄や装蹄をしている姿を見て、日常の講習で私達の動きがいかに遅いのかを実感しました。そして、競技内容やレベルは全く違いますが、2月に行われる2級装蹄師の認定試験では、今回の競技会を見学した経験を生かして、全員が合格レベルに達するようになりたいと思います。

全国大会のワンシーンに登場

 造鉄競技と装蹄判断競技が終了し、選手が昼食を取っている時間をお借りして、私達講習生も競技大会の舞台に登らせて頂き、大勢の観客がいる前で、前肢用の05タイプ蹄鉄を造鉄しました。ここ数ヶ月の間は、15分という持ち時間内でうまく造鉄できるように練習を積んで臨みましたが、多くの先輩方に見られていると思うと、いつも以上に緊張しました。私達20期生も、将来はこの大会を目指して練習し、本戦の競技に出場して、優勝を目指したいと思います!

世界の装蹄を初体験

 毎年、全国装蹄競技大会に合わせて、欧米の優秀な装蹄師が来日してデモンストレーションや実習の講師を行ってもらっています。今年は、ミズーリ州からアメリカ装蹄師会のクリス・グレゴリー装蹄師がご夫婦で来られました。私達にとっては、初めて出会う外国人装蹄師だったので多少不安もありましたが、とても気さくで楽しい雰囲気で、アメリカの装蹄師というイメージ通り、ウェスタンハットと髭の似合う筋骨隆々な方でした。ご夫婦ともに装蹄師で、長年自分の装蹄学校で多くの生徒を教えているため、とても分かりやすい説明でした。

 実技ではリズムの良いハンマーの動きで、皆の気持ちを逸らさないインパクトのある凄い先生でした。実技の最後に、歌を歌いながら一本の鉄桿から、牛の頭のついたハンガーを作ったときには、気が付けば私たちは皆、手拍子をしていました。

 約1週間にわたり、欧米の装蹄に係わる技術や知識だけでなく、日常の様々なことについても教えていただいたお礼に、私達講習生主催のBBQパーティーを装蹄所で行いました。お二人に楽しんでいただけるように、講習生各自で、片言の英語でお礼と簡単な自己紹介を話しました。

クリス先生主催競技大会

 クリス先生が教育センターを出発する日の午前中には、競技会が行われました。競技内容は、溝や釘穴は付設しないで、前肢用と後肢用の07タイプと通常連尾蹄鉄合計3個を90分で作製するというものでした。蹄鉄の形状だけを作製する競技でしたが、我々にとっては大変な作業でした。競技の結果は、優勝はO君、2位はSさん、3位はM君の順位で、クリス先生からそれぞれ賞品をいただきました。

 言葉の壁はありましたが、私達が生活する八汐寮に宿泊して、1週間共に楽しい時間を過ごしたので、クリス先生ご夫婦が帰った後はとても寂しく感じました。またいつか会う機会があれば、一緒にお寿司でも食べたいものです。

Thank you!! Mr. Chris Gregory

今回は

青森県出身R. K(21)と神奈川県出身J. K(26)の二人でお送りしました。