フットケアのパイオニア護蹄研究会

"護蹄研"の愛称で知られる護蹄研究会は、牛の蹄を主体に、下肢部のトラブルを未然に防ぎ、あるいは起きてしまったトラブルに最善の処置を行うために、牛削蹄師や獣医師はもちろん、牛の飼育に係わる関係者が一堂に集まり、経験談や研究成果の発表を軸に、様々な意見交換を行い、牛のフットケアの最先端 知識と技術を探求する研究会です。名称はいささか堅苦しく感じられますが、実態は牛のフットケアに取り組む同志会のような集まり。どなたでも参加可能です。一度、私たちの学術集会に来てみませんか。熱い仲間がお待ちしています。(写真:田口清会長 酪農学園大学教授)

護蹄研究会の目的

牛蹄の健康管理と蹄病の診断・治療・予防に関する知識と技術の錬磨および啓蒙を目指します。

護蹄研究会の基本的な事業

1.年次研究総会の開催
2.啓蒙・普及のための書籍や DVD の制作・販売
3. その他,本会の目的にあった研究開発事業の推進

入会の方法

年会費の納入をもって入会とし、その会員資格は1年間とします。

「事務局住所と連絡先電話番号等」
(公社)日本装削蹄協会内
〒105-0004 東京都港区新橋4丁目5番4号JRA新橋分館
連絡先:E-mail: , FAX: 03-6821-4460

東京大学農学部・弥生講堂での学術集会

護蹄研究会の沿革

「馬と牛の蹄を健全な状態に保って能力の一層の向上とそれらの動物の福祉の充実に役立つことを目的とする研究会を設立してはどうか」という故幡谷正明先生(宮崎大学教授)の呼びかけによって護蹄研究会は、1988年に設立された。蹄病、装蹄、牛削蹄に関するいろいろな問題の研究を進め、シンポジウム、集談会、研修会などを開催して獣医師、装蹄師、牛削蹄師などが互いに情報を交換し、専門知識と技能の充実・発展を図ることを目指し、また広く護蹄衛生の知識の普及に努めることとし、世話人会代表は幡谷正明、世話人会の当初のメンバーは、五十嵐幸男、原茂、黒川和雄、高橋貢、可世木蔵人、竹内啓、吉田慎三、川路利和であった。

(写真左から幡谷、可世木、田口の3氏)

1988年4月4日、日本装蹄師会研修室(現日本装削蹄協会、当時は世田谷区)において第1回集談会を開催し、畜産・競馬関係者40余名が参加、11題の演題が発表された。第2回集談会は1989年9月30日、埼玉県立農業大学校にて開催され、獣医師、装蹄師、牛削蹄師など参加者98名。教育講演として牛馬の蹄葉炎4題(亀谷勉、青木修、梅本弘明、川路利和)、一般講演3題、ビデオ上映。また牛削蹄における単独保定法(山上瀧雄)と枠場保定法(可世木蔵人)についてそれぞれの利点・必要性について論じた後、学校の牛を使って比較削蹄デモンストレーションが行われた。

1991年7月にはProf.A.DavidWeaver米国ミズーリ大学獣医学部教授による牛蹄病セミナーを全国4ヶ所(8日帯広、10日江別、13日東京、17日都城)において開催した。参加者合計337名、日本装蹄師会、北海道獣医師会共催であった。第3回集談会は1992年9月4日、埼玉県大宮ソニックシティーにて開催、参加者34名、講演4題であった。第4回集談会および牛削蹄研修会は1993年11月10・11日の両日、千葉県八日市場海匝地区家畜診療所にて開催、2日目は横転式枠場と4タイプの起立保定枠場による牛削蹄の実地研修を行った。その後諸般の事情により休止状態となっていたが、平成13年に東京大学の小川先生(現東京大学名誉教授)を中心に活動が再開された。

(開催挨拶をする小川前会長)

再開第一回(通算第5回)は、東京大学ベテリナリーメディカルセンター4階セミナー室で開催され、約30名が参加して終了後はささやかな懇親会も催された。その後、参加者が多くセミナー室では手狭になったため、第6回からは同じ東大農学部構内の1号館8番教室(150名収容)に会場を移して開催した。また、第6回までは全日程を一日でこなしていたため多変慌ただしいという意見があり(朝から参加するために前泊する必要がある人達で、前夜祭なるものも催されていた)、第7回からは二日間に分けて開催することとなった。

会の運営は、再開当初は小川先生を中心に望月先生が事務局業務を担当され、10名ほどの役員がお手伝いした。発表の抄録は会の前日まで受け付け、当日の朝小川先生の教室でコピーを取り製本(といってもホッチキスで留めるだけ)して配布した。次のステップとして、役員ができるだけ運営に参加するように、1年毎に3人一組で企画を担当し全体の運営は小川先生を中心にして佐々木先生、吉谷先生と山田が担当した。

講演するカール・バギー先生

第10回から12回までは「獣医師と削蹄師の連携」というテーマで日本装蹄師会と共催で開催し、第10回は記念大会ということもあって米国からカール・バギー氏を招聘した。

7月の開催では海の日と日程が重なるため参加しづらいという意見があり、平成22年の第13回からは開催日を6月に会場を東京大学農学部から日本獣医生命科学大学に移した。しかし、この年は口蹄疫の発生のため開催を延期し、平成23年2月に開催された。さらに第14回は、日程を家畜診療等診療技術全国研究集会とリンクさせて開催した。

参加者は、削蹄師、獣医師(臨床家や公務員など)、生産者や研究者など非常に範囲が広い。顕微鏡を覗いている人と、実際に蹄を持ち上げて削っている人が一堂に会して同じ土俵で情報交換し意見を戦わせることは、大変重要で意義のあることである。また、参加者数も、再開第一回が約30名であったが、すぐに教室が手狭になったのは既述の通りで、8番教室に変わってからしばらくは80~90名の参加者であったが、第9回に初めて100名を超えた。第10回の記念大会は、カール・バギー氏を迎えたことが大きいとはいえ、大会と台風が重なり一部の演題は演者参加不能と言うことで取り下げになるような状況もかかわらず、二日間で約190名の参加があった。第11,12回も参加者は120名前後で、この会の活動が安定してきたと考えられる。また、女性の参加者も少しずつ増加し、しかも実際に削蹄に従事している方も多く、第13回では開業女性削蹄師による初めての発表があった。

定番となった学術集会の夜に開かれる懇親会

護蹄研究会会則

第1条 (名称)
 本会は,護蹄研究会と称する.
第2条 (目的)
 本会は,牛蹄の健康管理と蹄病の診断・治療・予防に関する知識と技術の錬磨および啓蒙を目的とする.
第3条 (事業)
 本会は,前条の目的達成のために次の事業を行う.
 1.年次研究総会
 2.その他,本会の目的にあった事業.
第 4 条 (事務局)
 本会の事務局は,公益社団法人日本装削蹄協会内におく.
第 5 条 (会員)
 1.正会員 本会の正会員は、本会の目的に賛同し,所定の手続きを行い,会費を納入したものとし,下記の通り区分する.
 イ.個人会員 個人で会費を納入したもの.
 ロ.賛助会員 診療施設,研究団体,企業等で会費を納入したもの.
 2.名誉会員 会員の中で本会の活動に多大な貢献をしたもの、あるいは業績が著しいものを名誉会員とし、理事会が推薦し総会において承認する。名誉会員の会費は免除する。
第 6 条 (入会)
 年 1 回の研究会への参加または会費の納入をもって入会とし、会員資格は 1 年間とする.
第 7 条 (役員)
 本会には,次の役員を置く.
 1.会長(1 名)
 会長は理事の中から総会において選出する.任期は 2 年とし,重任を妨げない.会長は各事業の執務,集会の開催を行い,本会を代表総括する.
 2.副会長(2 名)
 副会長は理事の互選で選出し,会長が委託し,総会の承認を受ける.任期を 2 年とし重任を妨げない.副会長は会長を補佐し,会長不在の時は職務を代行する.
 3. 理事(若干名)
 理事は会員の中から選出し,地区別および学識経験者で構成する.理事は理事会を組織し,会務を審議する.任期は 2 年とし,重任を妨げない.
 4.監事(2 名)
 監事は理事の互選で選出し,会長が委託し,総会の承認を受ける.監事は本会の経理事務を監査する.任期は 2 年とし,重任は妨げない.5.事務局(若干名)事務局長(一名)と若干の事務局員を理事の互選で選出する.事務局長は会長を補佐し,事務局は本会の事務運営を行う.任期は 2 年とし,重任は妨げない.
 6. 顧問
 顧問は会長が委嘱し、総会の承認を受ける.
第 8 条 (年次研究総会)
 本会は,一年に一回年次研究総会(総会)を開催する.総会においては,護蹄に関する研究報告や啓蒙など,会務の承認,会則の変更,役員の選出,会計報告などを行う.
第 9 条 (会計)
 本会の経費は会費,寄付金,その他をもってあてる.
 1.会費は一般会費(個人会員)と賛助会費(賛助会員)からなる.
 2.一般会費は,年間 3,000 円とする.
 3.賛助会費は 1 口 20,000 円,1 口以上とする.
 4.本会の会計年度は1月1日より 12 月 31 日迄とする.
 5.事務局長は毎年 1 回会計報告を作成し,監事の監査を経て理事会または総会の承認を得る.
第 10 条 (会則変更)
 本会会則の変更は総会の議決を要する.
第 11 条
 本会会則は平成20年7月19日より発効する.
護蹄研究会理事名簿(50 音順)

DVD「名人に学ぶ削蹄判断と技術」の販売

護蹄研究会では、削蹄の美しい技術と牛の幸せを感じ、学んで、そして伝承してもらうことを目的に「名人に学ぶ削蹄判断と技術」のDVDを作成し販売しております。

①DVDの紹介
DVD「名人に、学ぶ削蹄判断と技術」
出演:佐藤寛信、高橋家壽夫、早川勝夫
販売価格:10,250円(送料、税込)
企画・制作:護蹄研究会/(有)瀬戸広告社
映像制作:スプライト
販売:護蹄研究会

②申し込み方法:
次の①から④の項目を記載の上、メール(goteiken@gmail.com)により申込みください。
※メールが使えない場合は、FAX(03-6821-4460))により申し込みください。
①氏名
②住所
③電話番号(携帯電話
④購入枚数